ネットとリアルの一体感を演出
ニコニコ生放送の魅力は、何と言っても画面を流れるコメントだろう。自分が投稿したコメントが画面を流れることで番組に参加している感覚を盛り上げてくれるとともに、配信者と視聴者の一体感を高めてくれる。
ボーカロイドでオリジナル曲を作曲するボカロP
最近では、ボーカロイドでオリジナル曲を作曲するボカロPなど、ニコニコ動画出身のアーティストも次々に登場し、話題を集めている。ニコニコ動画では、元々ユーザー自らがコンテンツや関連するソフトウェアを制作・発信し、視聴者とのコミュニケーションを深めていく土壌が培われており、生放送にもその文化が受け継がれている。
ニコニコ超会議
ニコニコでは、公式番組の配信にも積極的に取り組んでおり、さらに番組と絡めたリアルイベントを開催している。4月に開催された大規模イベント「ニコニコ超会議」ではリアルの来場者が9万人、ネット視聴者は約347万人という驚異的な数字を記録した。
ニコファーレでライブイベント
また、原宿には生中継に対応したスタジオにユーザーとの交流を目的としたカフェとニコニコアーティストの活動支援のためのアンテナショップを併設した「ニコニコ本社」が設置されている。さらに六本木の360度LEDスクリーンに囲まれたイベントスペース「ニコファーレ」では、CGやARの技術を駆使したライブイベントが行われている。ニコニコ生放送では、ネットとリアルをつなげる様々な試みに、精力的に取り組んでいる。
使いやすさとデザインが向上 UIリニューアルが現在進行中
この8月にトップページが新しくなったUstream。従来までのデザインからよりスマートで、スタイリッシュなユーザーインターフェイス(UI)に生まれ変わった。今回のリニューアルのコンセプトは「全体の構成をシンプルに」、「これまで目立たなかったコンテンツも見つけやすくする」ということ。
現在β版としていくつかの機能が公開されており、ユーザーからのフィードバックも受け付けている。そうした意見も反映しつつ、これから秋の正式公開に向けてブラッシュアップを続けていく。
視聴者数が多い順に配信中の番組表示
従来までのトップページで、圧倒的にクリック数が多かったのは「配信中」の項目だったという。ここには視聴者数が多い順に配信中の番組が表示されていたが、この要素をトップページの目立つ位置に移動するとともに、上のような様々なアルゴリズムで番組をピックアップし、これまでは見つけづらかったコンテンツにもスポットを当てていく。
Facebookとの連携強化
また、Facebookとの連携も強化しており、Facebookアカウントを持っているユーザーであれば、プロフィール情報等を入力することなく、手軽にUstreamのアカウントを作成することができるようになった。
ブロードキャスター(配信用の操作画面)がシンプルに
さらに、β版で公開されているブロードキャスター(配信用の操作画面)も従来までの構成からよりシンプルになり、初心者にも扱いやすくなっている。
ユーザー情報や番組情報を管理するダッシュボード
ユーザー情報や番組情報を管理するダッシュボードは8月現在では、従来のデザインのままだが、こちらも今後リニューアルを予定しているという。新しいUstreamは、より直感的で初心者にも扱いやすいUIを目指して、現在も開発が進められている。